優しく寄り添う 『全部ゆるせたらいいのに』一木けい 著 夫は毎晩のように泥酔する。一歳の娘がいるのに、なぜ育児にも自分の健康にも無頓着でいられるのだろう。ふと、夫に父の姿が重なり不安で叫びそうになる。酒に溺れ家庭を壊した父だった。夫は、わたしたちはまだ、立ち直れるだろうか――。家族だから愛しく、... 2025.01.10 優しく寄り添う小説
優しく寄り添う 『水を縫う』寺地はるな 著 手芸好きをからかわれ、周囲から浮いている高校一年生の清澄。一方、結婚を控えた姉の水青は、かわいいものや華やかな場が苦手だ。そんな彼女のために、清澄はウェディングドレスを手作りすると宣言するが、母・さつ子からは反対されて――。「男なのに」「女... 2025.01.09 優しく寄り添う小説
小説 『銀花の蔵』遠田潤子 著 私は、この醬油蔵の当主になる!大阪万博前夜。父の実家である奈良の由緒ある醬油蔵で暮らすことになった少女、銀花。蔵を切り盛りする祖母の多鶴子ら一家に馴染もうとするが、母の盗癖、祖母と父の不仲、自らの出生に関する真実に悩む。やがて成長し蔵を継ぐ... 2025.01.07 小説涙がこぼれる
優しく寄り添う 『つながりの蔵』椰木美智子 著 41歳の夏、同窓会に誘われた遼子。その同窓会には、蔵のあるお屋敷に住むの憧れの少女・四葉が来るという。30年ぶりに会える四葉ちゃん――。小学校5年生のある夏。放課後、遼子と美音は四葉の家でよく遊ぶようになった。広大な敷地に庭園、隠居部屋や縁... 2024.10.17 優しく寄り添う小説
小説 『斜陽』太宰治 著 最後の貴婦人である母、破滅への衝動を持ちながらも”恋と革命のため”生きようとするかず子、麻薬中毒で破滅してゆく直治、戦後に生きる己れ自身を戯画化した流行作家上原。没落貴族家庭を舞台に、真の革命のためにはもっと美しい滅亡が必要なのだという悲愴... 2024.09.02 小説心をととのえる
小説 『雪国』川端康成 著 親譲りの財産で、無為徒食の生活をしている島村は、雪深い温泉町で芸者駒子と出会う。島村は許婚者の療養費を作るために芸者になったという、駒子の一途な生き方に惹かれながらも、ゆきずりの愛以上のつながりを持とうとしない。”国境の長いトンネルを抜ける... 2024.08.30 小説胸がときめく
優しく寄り添う 『きりこについて』西加奈子 著 小学校の体育館裏で、きりこが見つけた黒猫ラムセス2世はとても賢くて、大きくなるにつれて人の言葉を覚えていった。両親の愛情を浴びて育ったきりこだったけれど、5年生の時、好きな男の子に「ぶす」と言われ、強いショックを受ける。悩んで引きこもる日々... 2024.08.26 優しく寄り添う児童書小説