小説

『白夜行』東野圭吾 著

1973年、大阪の廃墟ビルで一人の質屋が殺された。普段から、子どもたちの遊び場となっていた現場の廃墟ビル。顔見知りの犯行と踏んだ刑事の笹垣は、解決は秒読みだと思っていた。しかし、容疑者は次々に浮かぶが...
小説

『不在』彩瀬まる 著

父の死をきっかけに実家の洋館を相続した明日香。24年ぶりの実家は懐かしくも忌まわしい品で溢れていた。遺品を整理しながら彼女は、家族への複雑な思いと父から必要とされなかった事実に気づかされる。やがて好調...
小説

『海の見える理髪店』荻原浩 著

店主の腕に惚れて、有名俳優や政財界の大物が通いつめたという伝説の理髪店。僕はある想いを胸に、予約を入れて海辺の店を訪れるが……「海の見える理髪店」独自の美意識を押し付ける画家の母から逃れて十六年。弟に...
ホラー・ヒトコワ作品

『入らずの森』宇佐美まこと 著

陰惨な歴史が残る四国山中の集落・尾峨。尾峨に赴任した中学教師・金沢には、競技中の事故で陸上を諦めた疵があった。彼の教え子になった金髪の転校生・杏奈には、田舎を嫌う根深い鬱屈が。一方、疎外感に苛まれるI...
ホラー・ヒトコワ作品

『間宵の母』歌野晶午 著

小学三年生の詩穂と紗江子は親友同士だったが、紗江子の母の再婚相手である義父と詩穂の母が失踪、駆け落ちと見られていた。その日から、紗江子の母の精神状態は普通ではなくなる。詩穂も父親からDVを受けるように...
小説

『さいはての家』彩瀬まる 著

郊外に建つ古い借家。植物が鬱蒼と生い茂るこの家には、人生に行き詰まり、逃げてきた人ばかりが住み着く。年上の常連客との不倫の果て、駆け落ちした飲み屋のママ引き返せない罪を犯し、兄貴分から逃亡しているチン...
ホラー・ヒトコワ作品

『火喰い鳥を、喰う』原浩 著

信州で暮らす久喜雄司に起きた2つの異変。久喜家の墓石から太平洋戦争末期に戦死した大伯父・貞市の名が削り取られ、同時期に彼の日記が死没地から届いた。貞市の生への執念が綴られた日記を読んだ日を境に、雄司の...