小説 『すいかの匂い』江國香織 著 あの夏の記憶だけ、いつまでもおなじあかるさでそこにある。つい、今しがたのことみたいにーバニラアイスの木べらの味、ビニールプールのへりの感触、おはじきのたてる音、そしてすいかの匂い。無防備に出会ってしまい、心に織り込まれてしまった事ども。おか... 2024.06.26 小説泣ける作品