100点は存在しない

ですが、大人になって気づいたことは、試験みたいに100点満点で設定された状況というものは、生きていく中でほとんど存在しないということです。

つまり、試験問題みたいな決められた点数制でない限り、全ての物事に対し100点を決めるのは自分自身ということになります。

大人になると、出題者は仕事相手だったり、マラソン大会だったり、部屋の掃除だったり。
もっとささいな、例えばお餅を何個食べられるか、コップの水をこぼさずに運べるか、みたいに、いくらでも存在します。

それに対し、採点者は自分自身。
だから、100点を出すのはとても簡単です。

たけど、100点を出したその瞬間、それはもう自分の中で完結してしまうということでもあります。

もしかしたら、その先の可能性や伸びしろ、挫折も含めて、新しい世界を見るチャンスがすぐそこにあるかもしれないのに、それを逃してしまうかもしれません。

100人居たら100通りの生き方がありあます。
だから、自分に100点を出すタイミングも100通りで人それぞれ。

さっさと100点にしてのんびりするもよし、次を目指すもよし。
50点くらいにして、さらに自分を追い込むもよし。

大切なのは、誰かに言われたから100点にするのではなく、自分自身で納得し決めるということです。
早すぎて失敗しても、決めたのは自分。
遅すぎて体調を崩してしまっても、決めたのは自分。

早くても遅くても、それで自分が納得すれば、そのタイミングが正解です。

さて、今の僕は果たして何点だろう?

現時点で、何者にもなれていない僕。
そしていつか、何者かになれた僕。

いつになっても、この言葉はずっと大切にしていこうと思いました。

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